タイル打診検査後、浮いたタイルのみハツリ、樹脂モルタルで補修を行い、
その他防水箇所の補修も行い、既存タイルへ直接、湿式外断熱工法を施工します。
特徴
- 1 仕上材
- クラスPB:ウッドブリース フィニッシュコート(意匠性左官仕上材)
- クラスTIL:モザイクタイル
- 2 重量
- クラスPB:約9kg/㎡(断熱材厚100mmの場合)
- クラスTIL:約29kg/㎡(断熱材厚50mm、タイル、接着モルタル及び目地重量約21kg/㎡を含む)
- 3 断熱材の種類、性能
- ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)
クラスPBは厚20mm以上、100mm以下を推奨(5mm単位)クラスTILは厚50mm以下を推奨 - 4 接着強度
- タイル〜断熱材接着材 接着強度 約9kgf/c㎡
- 断熱材接着材〜断熱材 接着強度1kgf/c㎡以上
- クラスPB 断熱ファスナー 引抜強度 100kg以上/本(2本/㎡以上使用)
- クラスTIL コンクリートビス&メタルディスク 引抜強度200kg以上/本(5本/㎡以上使用)
- #5ファイバーメッシュの引張強度はアルカリ促進試験後 1200N/5cm以上
- 断熱材接着材〜断熱材 接着強度1kgf/c㎡以上
- 5 防水性能
- 下地となるタイル面の浮き、クラックは施工前に補修、異物間の取合いはシーリングを施し二次防水層とする。
- 外断熱と異物の取合いは、シーリングを施し一次防水層とする
- クラスTILではタイルと異物の取合いを更にシーリング。
- 不意に侵入した雨水は、断熱材と躯体間を伝って外部へと排水される。
- 外断熱と異物の取合いは、シーリングを施し一次防水層とする
- 6 防火性能
- 躯体が耐火構造のため、国土交通省の通達により同工法の使用は認められている。
- 7 防露・通気
- 外断熱システム全体から(クラスTILはタイル目地から)水蒸気を透湿し、通気層を必要としない。
- 8 デザイン性
- R加工や出入隅加工等が容易に出来るのでデザインが取りやすい。
- 9 耐クラック性
- 断熱材が躯体の歪みを吸収するので、万が一の躯体のクラックに対して、高い耐クラック性を有する。グラスファイバーメッシュには強い引張強度がある。
- 10 改装・リフォーム性
- 躯体や既存の外装材に負荷をかける事が少なく、また居住したまま施工可能。
- 11 コスト
- 乾式外断熱工法と比べて廉価である。施工後のメンテナンスコストとともにコストパフォーマンスが良い。
- 12 メンテナンス周期
- クラスPB、クラスTIL共に約20年のメンテナンス周期(但し特殊建築物には、10年毎のタイル外壁全面打診調査が義務化さえれている。)