「超高耐候性」「耐熱性」「高硬度」「低汚染性」「透湿性」などの無機質特性を持つ高機能樹脂素材シリコーンを主体にして、アクリル樹脂や弾性成分の有機質素材でフレキシブル性や耐クラック性を補完した次世代型のハイブリッド水性2液硬化型塗料。それが、ハイブリッドシリコーン トップです。
特に耐候性では、フッソ樹脂系塗料を凌ぎ、期待される耐用年数は15~20年と世界最高レベルです。紫外線、熱、酸性雨などの劣化要因から屋根、屋上、壁を守り、維持管理のライフサイクルコストを抑え、省エネ、省Co2に貢献します。
ハイブリッドシリコーン トップのしくみ
ハイブリッド シリコーン トップは、従来のフッソ樹脂系塗料ともアクリルシリコーン樹脂系塗料とも異なる特殊無機系成分オルガノポリシロキサン(シリコーン)系樹脂を主体とする水性無機ハイブリド型塗料です。
高本コーポレーションでは、オルガノポリシロキサン(シリコーン)系樹脂の持つ無機質特性のシロキサン結合(-Si-O-Si-)を主成分に持つハイブリッドシリコーン トップを有機主体の樹脂(アクリルなど)に無機質を数%添加した塗料と区別して「無機ハイブリッド型塗料」としています。
有機の持つ基本特性 |
無機の持つ基本特性 |
フレキシブル性 劣化が早い |
超高耐候性 硬い |
屋根の遮熱塗料として
ハイブリッドシリコーントップの
超高耐候性と遮熱性の相関関係が、
省エネとライフサイクルコストの両面で
すばらしいシナジー効果を発揮します。
ハイブリッドシリコーントップがしめす 優位性
優位性1 超高耐候性
ハイブリッドシリコーントップの主成分であるオルガノポリシロキサン(シリコーン)系樹脂のSi-O組成の結合エネルギー 444kJ/mol は、紫外線エネルギー 410kJ/mol よりも結合力が強いので、化学的な高い安定性があります。
(参考 有機系樹脂C-Cは、結合エネルギー 356kJ/mol なので比較的に切れやすい組成と言えます。)
ハイブリッドシリコーン トップが含有するオルガノポリシロキサン(シリコーン)系樹脂の含有量は、極めて高いので結果的にフッソ樹脂系塗料の耐候性を凌ぐ性能となります。しかも、オルガノポリシロキサン(シリコーン)系樹脂が持つ耐熱性の特長や透湿性の特長も超高耐候性の優位性にプラスとなります。
ハイブリッドシリコーン トップ 白 |
剤系フッソ樹脂系塗料白 |
|
*暴露時間26時間 |
試験装置:岩崎電気(株)製アイスーパーUVテスター
試験条件:波長295~450mm
紫外線照射度 100mW/cm2
ブラックパネル温度63℃,50%RH4時間照射→4時間結露サイクル
優位性2 低汚染性・高硬度性
ハイブリッドシリコーン トップ塗膜は高密度に架橋されでの鉛筆硬 度が艶有り:HB、艶消し:Hと硬く汚れが刺さりにくい構造となってい ます。
静電気に因る汚れにも無機ハイブリッド型塗料の低汚染性
の特長が反映されています。これに加えて親水基の特長が外壁を汚
れ難くくしています。
優位性3 不燃性
ハイブリッドシリコーン トップは、無機ハイブリッド型塗料が持つ単 位あたりの有機量が少なく、発熱量が小さい特長があります。
その性能値は発熱性試験で不燃の値を示しています。(認定は未取得)
優位性4 遮熱仕様(カーボンフリー)が基本
通常塗料の濃彩色は、時として80℃を越える過酷な状況下に置かれますが、ハイブリッドシリコーン トップは、遮熱効果の95%以上の要因とされて いるカーボンフリー(脱カーボン顔料)を基本として、特に、近赤外線に因る建築建屋への熱の浸入と塗膜自体の高温化を抑え、省エネ、省Co2及び 塗膜の耐久性も向上させます。
優位性5 クラック追従性
ハイブリッドシリコーン トップには、無機質の超高耐候性と有機質のフレキシブル性と耐クラック性を併せ持つ特長があります。
豊富な施工実績
一般用途
工場外壁・屋根・戸建・集合住宅
特別用途
鉄道橋梁・高層ビル・スタジアム
一般性能
ハイブリッドシリコーントップ 白
試験項目 | 評 価 | 備 考 |
---|---|---|
容器の中での状態 | 合 格 | JIS K 5660 2003 6.4 |
低温安定性 | 合 格 | JIS K 5660 2003 6.5 |
塗装作業性 | 合 格 | JIS K 5660 2003 6.6 |
乾燥時間 (hr)23℃ | 2以内 | JIS K 5660 2003 6.7 |
乾燥時間 (hr)5℃ | 4以内 | JIS K 5660 2003 6.7 |
塗膜の外観 | 合 格 | JIS K 5660 2003 6.8 |
隠ぺい率 | 97.0 | JIS K 5660 :003 6.9 |
60度鏡面光沢度 | 89.0 | JIS K 5660 2003 6.10 |
耐水性 | 合 格 | JIS K 5660 2003 6.11 |
耐酸性 | 合 格 | JIS K 5658 2002 6.13 |
リコート性 23℃×14d | 分類 0 | JIS K 5658 2002 6.12に準拠 |
リコート性 50℃×14d | 分類 0 | JIS K 5658 2002 6.12に準拠 |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ | JIS K 5601-4-1 2003 |
適応下地
鉄部、アルミカーテンウォール、コンクリート、モルタル、塗料、左官仕上げ材、FRP等
用途
新築工事(外壁) | 新築工事(屋根) | 改修工事(外壁) | 改修工事(屋根) | |
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工場 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ビル・商業施設 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ホテル | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
老健教育施設 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
マンション | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
戸建住宅 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
◎最適 ○適 △可 ×不適 |
適応色・艶
ウッドブリース標準色、(財)日本塗料工業会 塗料用標準色 その他
艶あり、半艶、艶消し
荷姿
16kgセット (内訳 主材:15kg 硬化剤:1kg)
施工方法
ローラー、はけ、吹き付け
標準塗布量
0.16kg/㎡ 100㎡/セット
※ 詳細施工要領、安全衛生上の取り扱いの注意事項につきましては、別途ご請求下さい。
※ 塗布量は、標準的数値であり、下地・表面素地の状況・気象条件等により増減します。