ガラス長繊維メッシュは、引っ張り強度が強く床の下地補強に適しています。
コンクリートスラブから数ミリほど浮き上がります。
下地補強材
・ 1本の横糸に対して2本の縦糸を絡み合わせ、
隙間が多くても目がずれにくいのが特徴です。
・ ニットや平織よりも強度 ◎
・ ガラス繊維は日常の生活から宇宙開発まで
幅広く貢献しています。
比較試験結果
構造スラブ上及び断熱材上のモルタルは乾燥期間、乾燥収縮クラックの危険に晒され、
乾燥後は、温度変化による線膨張に起因するクラックや衝撃によるクラックの危険に晒されます。
モルタル層の品質は、仕上げ材の美観と耐久性を決定づけると言っても過言ではありません。
品質を確保する為、モルタル層のクラック対策と補強はとても重要です。
ファイバーグラス・グリッドは、 下地モルタル層の中に伏せ込まれることで、 下地モルタルの乾燥収縮クラックを抑制し、 補強(=耐久性向上)に貢献します。
注:コンクリートスラブの補強にはお使いいただけません。 |
他工法との対比表
項目/評価 | △ | △ | ◎ |
---|---|---|---|
種類 | ワイヤーメッシュ | PP繊維 | ファイバーグラスグリッド |
重量 | 重い | 軽い | 軽い |
加工性 | 悪い | 良い | 良い |
強度の均一性 | 良い | 悪い | 良い |
耐乾燥収縮 | 悪い | 良い | 良い |
対衝撃性 | 良い | 悪い | 良い |
外的要因によるクラック幅 | 悪い | 悪い | 良い |
乾燥収縮クラックの発生と進行
ファイバーグラス・グリッド:比較実験 〜クラック発生の観点より〜
クラック 密度 |
乾燥収縮クラックの発生と進行 |
日数につれてクラックの発生が進行 |
・無補強と比べてクラックを70%低減
・ワイヤーメッシュと比べてクラックを60%低減
ファイバーグラス・グリッドは、初期クラックが行った後ですらモルタル層の動きで生じる
エネルギーを吸収し安定性を保ちます。
外的要因によるクラック幅の比較(曲げ試験)
ファイバーグラス・グリッド:比較実験 〜クラック発生の観点より〜
クラックの最大幅(μm) |
|
クラックひとつひとつの開口(大きさ)を比較 |
|
・ワイヤーメッシュと比べてクラック幅を40%低減
・PP繊維と比べてクラック幅を50%低減
※ ワイヤーメッシュ(重量)、及び補強材無しの場合は、サンプル体の完成破壊を確認。
モルタル厚毎の耐衝撃性
ファイバーグラス・グリッド:比較実験 〜補強の観点より〜
ファイバーグラス・グリッドを使用したモルタルを変形させる(曲げる)には
より大きいエネルギーが必要となります。
変形必要エネルギー |
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・ワイヤーメッシュと比べて120%の耐衝撃性
・PP繊維と比べて3500%の耐衝撃性
・無補強と比べて700%の耐衝撃性
物性値
荷姿 | 幅1m 巻50m |
---|---|
重量 | 145g/㎡ (7.25kg/巻) |
升目 | 40x40 |
初期引張強度 | 30kN/m (約3tf/m) |
施工要領
モルタル下地・仕上げ(金ゴテ押え)
1)第一層(ベース層) ;最終仕上厚の1/3厚のモルタル敷設
2)第二層 (メッシュ層) ;表層に隙間なくファイバーグラス・グリッドを敷き詰めます。
3) ;お部屋サイズに合わせてメッシュを切断します。
4) ;メッシュを表層に固定します。
5) ;メッシュを重ねます。
6) ;メッシュの重ねは100mmを推奨します。
7)第三層(モルタル層);残り2/3厚のモルタルを敷設します。
8,9) ;表層を円滑に整えます。
モルタル系SL材
1)第一層(メッシュ層) ;表層に隙間なくファイバーグラス・グリッドを敷き詰めます。
2) ;お部屋サイズに合わせてメッシュを切断します。
;メッシュの重ねは100mmを推奨します。
3) ;仕上面レベル表示(トライポッド)を設置します。
4) ;メッシュが動かないか確認します。
5-9) ;セルフレベリング材が適切な厚みとなるように整えます。